新型コロナウイルス感染症の流行のため一部のグループだけですが、先日キューピーみらいたまご財団助成事業「食育活動プログラム5.児島湾での四手網漁体験」を実施しました。
四手網(よつであみ)漁
Wikipediaからは、四手網は袋状の網の上に魚などをおびき寄せて、網の上に集めて引き上げる敷き網の一種と説明されています。現在の児島湾では観光として行われていますが、干拓以前の昔の児島湾では通常の漁業として行われていたようです。<論説>干拓と漁民 (上) : 児島湾の場合、<論説>干拓と漁民 (下) : 児島湾の場合
現在の四手網については以下の記事を参考にしてください。
活動の目的(ねらい)
今回の四手網漁の主な目的以下の2点です。
- 小豆島での漁業体験(建網漁)は見学が中心だったため、自分たちで実際に魚を獲る経験をする。
- 店舗ではあまり販売されていない魚(商業的価値の低い魚)を食べる。
1.は子ども会の体験学習としての目的ですが、2.については、普段販売されていない魚(目にすることが少ない魚)を食べてもらい、実際の味や、販売されていない理由を考えてもらいたいと思っています。
新型コロナウイルス感染症対策
本活動に対しては、以下のように新型コロナウイルス感染症対策を実施しました。
- 小学校で日常的に接触している5年生と、その家族のみ参加(同じクラス、学童保育)。
- 同居家族を含めて、過去2週間の体調確認。
活動内容・様子
参加人数・会場
参加人数:14名(大人5人、中学生1人、小学生6人、未就学児2人)
会場:四手網三木、四手網田中
活動中の様子
この中で、普段スーパーマーケットで売られているものはチヌ、コエビ、イカ、ママカリくらいでしょうか?とは言え、ママカリやイカは数が少ないので今回の成果では売り物にならないと思います。
と言う感じで、獲れた魚の種類と特徴、普段売られていない理由(量、下処理の手間、味、サイズが小さい)を子ども達にも説明して、調理道具の都合で家に帰ってから、売られていない小魚でもおいしく食べられる事や、保存できる事を体験してもらうために調理・加工しました。
獲れた小魚の加工品(小魚ふりかけ、小エビのかき揚げ、その他色々のオリーブオイル煮)
*普通に調理できるサイズの魚は塩焼きや唐揚げ等でいただきました。
かき揚げはご飯のおかずで無くなりましたし、小魚ふりかけもめっちゃおいしい!と好評でした。一度に食べることは難しい量でも保存できる様に工夫をすれば日持ちする上に、家庭でも作ることができる事をわかってもらえたかな?と思います。
オリーブオイル煮は塩をきつめにして脱気しているので、1か月程度の常温保存では問題ありませんでした。
所感
何よりも、子ども達は自分で魚を獲れることが楽しかったようで、網ですくうたびにこれは何?食べられる?と聞いていました。
調理に手間がかかって商品価値が低いため、小魚がまとめ売りされている所を見ることも少ないですが、実際の海では色んな種類、大きさの魚が獲れることを体験してもらえました。また、そのままでは食べづらいサイズや種類の魚でも、加工すれば簡単に美味しく食べることができることも良い体験ができたと思います。
・・・エイはから揚げにして食べました、味はあっさりして美味しかったです。
今後の新型コロナウイルス感染症の状況次第ですが、改めて全員で「食育活動プログラム5.児島湾での四手網漁体験」を実施できればと思っています。
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